一伏はっかはタロットによる占いを趣味としている。ただ自分のことを占うにとどまらず、これまでに少なからぬ人々の相談にタロット占いを通じてアドバイスをしてきた。これからもしていきたいと思っている。しかしやはり、こういったオカルトめいた行いを眉に唾つけて見ている層がいることも想像に難くない。別にすべての人間に僕の行いを承認される必要はこれっぽっちもないのだが、ひとまず、普段から一伏はっかを見てくれている層に対してくらいは、一伏がどういうつもりでタロット占いに向きあっているのかを表明しておくかと思う。なお、一伏はっか以外の占い師のスタンスには一切関連がないし関知もしないので、ここに書いてあることをいたずらに敷衍しないよう注意されたい。予言じゃない一伏に相談をくださった方には必ず言っているのだが、一伏はっかが行うタロット占いは「予言」ではない。また、何らかの霊的能力やオカルティックなパワーを用いた「未来予知」や「透視」、それに類するサイキックでもない。なんなら「占い」ですらないとも言えるだろう。僕が行っているのは、相談を受け、カードを引き、それを解釈してアドバイスの形にまとめることだ。それ以上でも以下でもない。もちろん「カードを引く」という行いにはランダム性があり、おみくじの要素はある。だから「占い」と呼ぶことにもさほど抵抗はないのだが、どちらかと言えば「タロットリーディング」と呼んでおきたい気持ちはある。「当たる」「当たらない」は気にしてない前述のとおり一伏はっかのタロットリーディングは予言ではないため、内容が「当たる」「当たらない」といった評価軸は不適当だ。たとえば「今日の昼食は塩ラーメンと豚骨ラーメンのどちらが良いか?」と相談されたとする。一伏は「塩ラーメンならこう、豚骨ラーメンならこうなりそう。個人的には塩のが良い気がする」と答える。相談者はこれを聞いて塩を選ぶかもしれないし、気分にしたがって豚骨にするかもしれない。しかし相談者は塩と豚骨を同時に食べることは決してできず、自分が選んだ結果しか観測できない。与えられた選択肢をすべて検証できない以上、何が当たっていて何が当たっていないかを判断することは不可能だろう。だから一伏はタロットリーディングで「当たる/当たらない」を問題にすることはない。人をポジティブにするためのアドバイスをする初めに断っておくが「おべんちゃらを言う」ということではない。タロットそれぞれの伝統的解釈を曲げてまで、とにかく明るいリーディングをするということでもない。ただ自分の立場をわきまえた言葉づかいをするだけのことだ。相談を受けてタロットリーディングをするとき、一伏はたまたま相談を受けただけの友人・知人だし、できることなら相談者に健やかで幸せであってほしいと思う個人にすぎない。親や、教師や、先輩や、上司など、相談者を「教え(叱り)導く者」などでは決してない。一伏にできることは「提案」でしかないことを、前提に考えている。それでも相談したい人はそんなわけで、一伏はっかのタロットリーディングはかなり神秘性がない。「天使」だの「龍神」だの「光」だのといった枕詞が欲しい人には全然向いてない。そもそもが一伏はっかはVtuberなのだ。Vtuberの世界には神も天使も龍神もなんでもいる。大してありがたみがない。それでもちょっと誰かのアドバイスが欲しいけど相談できる相手がいないとか、身近な人間には逆に相談しにくいとか、そういう人は連絡してくれたら相談に乗ることはできる。興味を持った方は、このサイトのご連絡フォームかTwitterのDMで声をかけてもらいたい。相談内容に関わらず、1回3,000円で受け付けている。